依存症の女の子
●●●依存症
と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか？
依存とは恐ろしいもので
時として性格までも変えてしまうのです
それは私が夕飯の味噌汁を作っていたときのことです
相棒が悲しい声で呼びかけてきました
にゃーーん(お腹すきやしたぁ)
にゃにゃ(ママ、、、)
にゃーん(お腹すきやしたぁ)
「お腹すいたの？今作ってるからご飯のときに一緒に食べよ？」
にゃ、にゃ(ママ)
にゃ"、、、にゃ"にゃーーん"(死んで、、、しまうかもしれん)
※かすれて声で泣き始める演技派女優
火を止めて器にカリカリを入れる
「じゃあ先に食べていいよ」
、、、にゃ、、、にゃーん(なにか忘れてなあい？)
「もーーー。贅沢だなぁ」
戸棚を開けて銀のスプーンのクリーム状のものを探すも完売
すると戸棚の奥にあのちゅーるが
未開封のままちょうど見えない位置に隠れていた
カリカリを、入れたし一本上げてもどうせ夜中ににゃんこらにゃんこら始まるかもしれぬ
そう思い半分だけかけてやり
また夕飯作りを始める
お味噌汁、サラダ、ほうれん草のおひたし
白身フライ。そして買ったブロッコリーの色が変わらぬうちに茹でこちらは切って冷凍庫へ。
さていただきます。
すると先程先にご飯を食べたはずの相棒がまた
足元へ来て
エアーお手とおかわりを繰り返す
にゃーん(ほら、芸も披露する)
にゃ、にゃ(ママ)
にゃーーーーん(ごはん、私のは？)
しばらくシカトをしていると
棚に登り、クシとか化粧品とかを棚から一つずつ落とす作戦にでた。
ちよん、ちょん、がたーーーん
ちょん、ちょん、ことーん
ちょん、ちょん、、、かたーーーん
うう
ウザすぎる
先程あげたちゅーるの半分残りをお皿に入れ私も食事を済ませる。
片付づけを済ませ一息つこうとゲームの電源を入れベッドへ移動する
にゃーーーーん
にゃあぁぁぁあん
相棒が悲しい声で私を見つめながら悲しい声でなく
にゃ、にゃ
にゃはーーーはーあああんんんん♪
なんか歌ってる
この感じを1時間くらい続ける
挙げ句、もう食べたやろがと相手にしない私のゲームの画面に乗る
ガタン
重みで手からSwitchを落とす×4回
わざとゲームと顔の間に来て
しっぽをばしばし顔に当てる。
ビニール袋を口に加えて持ってきて
耳元でガサガサガサガサやる
※朝私を起こすときに使う裏技!
なんでこんなに今日はしつこいんだ！！！
思い返せばちゅーるをあげるのが久しぶりでここしばらく銀のスプーンのクリームタイプでごまかしていたけど
やはり味が違うのかな、、
何度もどかすが諦めない
ベッドの下に下ろすと
ベッド横に座り悲しい顔をして鳴いたあと
どうにもならないと察して急にフーーーっと怒り出し
飛びかかってきた
「あ、もう。絶対にあげない。そゆことすると絶対にあげない」
部屋の外に言ってにゃーーーと思い切りストレス発散鳴きしたあとまた戻ってきて
今度はスリッスリッと愛想を振りまき
腰の上に乗ってふみふみしたりする
マッサージ大作戦だ
でもだめだ。もうあげたんだから。
すべての手を出し尽くし
もう貰えないと察して
さっさと足元で丸くなり不服そうにふて寝をはじめた。
彼女はちゅーる依存症になってしまったに違いない。
お風呂を洗い湯をためて
お風呂に入ると
ついにカチャっとドアがゆっくり開く音がして
そして次の瞬間
曇ガラスにバシンと肉球が押し付けられ
にゃーーーーんにゃーーーーーんとまた諦めない様子
風呂場きたついでやろ！ちゅーるをよこせ！！と
風呂場の外は米騒動
猫一揆が開催されている。
しばらくすると外が静かになったが
お風呂から出ると
なにやらキッチンの方からがたがた
音がする
我が家のちゅーるは
流し台の一番上に隠されている。
うちの相棒はアホなので①の引き出しから星印の戸棚が繋がっているとふんでいて
①の引き出しを開け中に入ると証拠隠滅のためかそっと
引き出しを閉め①の引き出しに潜入した模様
「いい加減諦めなさい」
①の引き出しを開けるも姿が見えない
どうやら①の引き出しの一番奥から
もう一段上の②の引き出しに登りつめた模様
なんで相棒はちゅーるのために
スパルタンXしてるんだ？
しかしその上は引き出しが狭く流石に登れない様子。
まぁ登ったところで行き止まりなんですが
こうして一日の最後を
相棒とのちゅーる戦についやし
今日も一日が終わる
またベッドの足元でふて寝を始めた相棒もきっとまたお腹が空いたら
早朝から私を起こすのだろう
皆さんの周りの●●●依存症の人も
気をつけたほうがいいかもしれません。
